震災、というと今では真っ先に東日本大震災のことが頭に浮かびますが、1995年に起きた阪神淡路大震災も、決して忘れることのできない大惨事でした。その前に神戸を訪れたのは確か1987年。家族旅行で、異人館や夜景、美味しい神戸牛などを堪能しました。子どものころの楽しい思い出で刻まれた街神戸の、震災直後の映像を見たときには言葉も出ませんでした。ぐにゃぐにゃになった高速、家や建物は無残に崩れ、いたるところで火災が発生。家族でショッピングを楽しんだ三宮センター街で、テレビの画面を見ているまさにそのときに火の手が上がったときには、息を呑み、目をそらしたいのに瞬きすらできなくなりました。あの美しかった神戸が…。そして人々は…?震災後の街並みがテレビの映像で映し出されるたびに、この街はこれからどうなるのだろう、果たしてもとの美しさを取り戻すことができるのだろうか、そしてそれにはいったいどれくらいの月日が必要になるのだろうか、ということなどが心をよぎり、それに対し無力な自分が情けなくてなりませんでした。けれどそのときは、まさか1年余りのちに、自分がそこに住むことになるとは、思いもしませんでした。震災後の神戸でのアルバイト探しやそのときの経験を語りたいと思います。